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■M賞

06年度受賞  蛯子真理央



授賞式






ネオン
25S(80.3×80.3cm)

M賞受賞式と受賞者・蛯子真理央さんについて

 12月某日 弊廊にて2006年度のM賞受賞式が行われました。 今年度の受賞者は蛯子真理央さん(1969年生、武蔵野美大卒業)に決定。当日は蛯子さんと奥様が出席され、和やかな雰囲気の中、M氏より賞と花束が贈呈されました(写真)。
 蛯子さんの作品は色彩が明るく、さわやかで気持ちのよい絵です。 幼少時に海外生活をされていたご経験があり、普段は気さくでジェントルマンですが絵画論となると一変し、真剣な表情で熱心に議論されている姿が印象的です。 現在もヨーロッパを中心に海外へは頻繁に取材旅行に出掛けられ、精力的に創作活動を行っておられます。
 また、新しい試みへの参加等積極的に取り組んでおられます。旧池袋モンパルナス地区に居を構え、豊島区の「アトリエ提供事業」により、廃校となった学校の理科室を数名の芸術家と共同でアトリエとして利用、創作活動の拠点にしていらっしゃいます。 ヨーロッパ風景も素敵ですが、今後は現在の日本の都会を描くことにも挑戦してみたいとおっしゃられていました。どんな作品が出来るのか楽しみです。
 蛯子さんはいつどんな状況でも、描きたいと思ったときに描きたいものを描くためには、アトリエでしか作業できないような技法は使いたくないと、旅先では道端で突然イーゼルを立てて描き始めることもあるそうです。製作中に絵の具が足りなくなったり、一時席を離れているうちに、画用液が盗難にあっていたことも。そんな時、足りない絵の具の代わりに周囲の色をどうするか、画用液を使わずにどう描くか、その時置かれた状況の中で最上のものを表現するため工夫をします。決まったスタイルを持つと、予想外のハプニングに対応できないのだとおっしゃっていました。蛯子さんはその困難な状況を克服する過程すらも自ら楽しんでいらっしゃるのだと思います。
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