銀座の画廊　ギャラリー和田　展覧会　2010　三叉景

　 HOME　　　展覧会履歴　　　主要取り扱い作家　　　Ｍ賞　　　鑑定･買取　　　会社概要

■展覧会　

三叉景　　　　　2010年9月6日～9月15日

普段個展を中心に活動している三人が集まり、一人では出ない、新しい空気がうまれました。
各々が際立ちながらも邪魔をしない、調和のとれた空間となったのではないでしょうか。
それぞれにあるこれからのもっと先、それを見据えてまた次回、三人が集まる意味をもった
良い展覧会を皆様にお目にかけられればと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（談：荒井、及川、園家）

及川　聡子　　　　　　　　　　
（中央）結　130.3×85cm　
（右）　旋　130.3×194cm　

園家　誠二
（右）星月夜Ⅰ　436.5×89.4cm
（左）星月夜Ⅱ　　　　65×50cm

荒井　経

彷徨　（6点連作）　各24.2×66.6cm

三叉景によせて

　グループ展の醍醐味とは、出品者同士の作品の調和による展示空間の妙で
はないでしょうか。互いの作品が引き立て合い個展とは違った景色の旋律が
会場に広がり、更に見る側に展示の意図や味わいが伝わるならそんなに素晴
らしいことはありません。
　しかしその前提には、個々の作品の良さ、つまりは高い技量や深い表現精神
が必要であることは言うまでもありません。
　この度ギャラリー和田から発信する「三叉景」と名付けられた三人の作家
には、そう言った前提が充分に備わっていると私は思います。
　荒井経のプルシャンブルーを用いた一連の作品から派生したインジゴの抑
制された青の世界は特別な奥深さを感じます。地面に張った氷とその下から
覗く植物を近視眼的に表わした及川聡子の作品の透明感は他に類を見ないも
のです。そして、園家誠二の充分な時間と丁寧な素材との対話から生み出さ
れる作品はまさに表現の結晶と言うに相応しいものです。
　三人の作品が周りの空間を孕みあたかも雄大な景色のように広がりそして
交わる時、「三叉景」という新たな眺望が現れるのではないかと私は心より
期待しているのです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　佐藤美術館　学芸部長　立島　惠

展覧会一覧へ戻る

ギャラリー和田　　〒104-0061　東京都中央区銀座１－８－８　三神ＡＬビル１階　　TEL 03-3561-4207　FAX 03-3561-0276