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■展覧会

     松田環 個展    2016年9月27日(火)~10月7日(金)    

作家紹介


 

   ときに思う、絵を〝絵〟足らしめるものは何かと
   若い頃出会った言葉に〝バルール〟というフラン
   ス語がある。
   日本語では〝色価〟などと訳されているのだが、
   単に色の相対的な観かただけでは無い気がする。
   なかなか言葉では説明のつかないせいなのか、
   昨今ではあまり口にされなくなった様にも思う。

   〝バルール〟それを認識することは出来ても、
   それが何かを説明することは難しい。この様に
   不確かで不可解な感覚を捉えて、分野は違うのだ
   が、岡潔(数学者)が〝情解〟という表現でこれ
   らへのアプローチを指し示している。意識で理解
   することの他に心で感じる、そんなことを云って
   いるのだろうか。
 
 
  とは云え、〝バルール〟そのものは実際の絵画表
  現上のことであり、色相は元より、質感又は皮膚
  感覚といったものでかたち造られるプロセス、
  それらの微妙な交わりの中に生まれる。絵を描く
  というテクスチュアの過程でなかば無意識的に
  現れる、快感を伴ったひとつの美の感性と云える
  ものなのか・・・。
  ときに、そんな漠然とした想いに囚われる。

  元来そうであった様に、一本の線、ひと塗りの絵の
  具に気持ちをのせて、そのテクスチュアそのものを
  楽しむ。今またそんな思いを強くする。或る人が
  言った「絵を観ること、描くことそのものが不思議で
  すごいことなんだ」と。その不思議に虜つかれた者
  として、今暫く絵筆を持つ幸せを、噛みしめていき
  たいと思っている。

                             松田環
 





林檎の在る卓上
40F





窓辺の花・薔薇
30F





ヴェネツィア
 30P





花と楽器
 20F


 


ヴェネツィア・ジューデッカ運河より
 20F





マリヤン
20P


 


花・ウクレレ・貝
10F





薔薇
6F


 


ヴェネツィア
6F



薔薇
4F




第1ドックの日本丸
4F




桜・手賀川
3F


 


rose
ガラス絵 3M





六軒橋より
SM





スカイツリー
SM





車窓
ガラス絵 0S


 



永訣の朝
ガラス絵 小品


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