一花
20F
2011年制作
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松岡歩先生 インタビュー
今回も例年通り、受賞から作品のご依頼がありました。
大まかな大きさ以外、一切のご指定がないご依頼はめったにありません。
また、これまでのM賞受賞者の皆さんの事も意識させられますし、いい意味で考えさせられるご依頼でした。
絵画というものは制作者と鑑賞者(コレクター)が一人ずつ存在していれば成立し得る芸術であり、そこに価値がある、とも思います。
作家にとって、展覧会で広く多くの方に見ていただくことはとても大事なことですが、たった一人の為に作品を製作し、ご覧いただくこともそれと同じくらい素晴らしいことだと、改めて気づかされました。
そして蓮の作品「一花」が完成しました。
ご依頼主であるM氏のことを念頭に、あれこれ思案しながら制作しました。
あまり奇抜なものや、逆に無難に感じられるようなもの、いずれもそぐわない気がしました。
この作品は晩夏の蓮で、盛りを過ぎて枯れている蓮の葉と、少し季節はずれに咲いた蓮の花とが同居する晩夏の池に、自然のうつろいを感じ取材したものです。
来年はどのようなご予定ですか?
年明け1月18日(水)~30日(月)まで、池袋の百貨店にて「栴檀の会」というグループ展、3月26日(月)~4月5日(木)に、ギャラリー和田にて3回目となるグループ展「刻の会」があります。
その他、個展やグループ展をいくつか予定しています。
今後について、今ご自身でお考えのことをお聞かせ下さい。
何より、自分にしか表現できない世界を描いていきたい。
それは、派手なものでも地味なものでも構わない。
自分が本当に感動したものならば、見る側にはそれはリアルに伝わる作品になっているのだと思います。
2011.11
まだ記憶に新しい今年10月、ギャラリー和田での個展では、また一段と深い世界をみせてくださった松岡先生。
おかげ様でお客様にも大変ご好評をいただきました。
静かであたたかなその作品は、見ていると心が落ち着いて穏やかになってゆくように感じます。
そして、自然そのものの大らかな力強さと優しさが、画面から伝わってきて、だんだんと惹きこまれてゆくのです。
今回のインタビューでも誠実に言葉を選び、ご自身のお考えを丁寧に伝えて下さる姿勢に、画面から伝わるものと同様のものを感じました。
ここ数年、発表の機会も増えてご活躍のご様子。
これから更に顕れてくるであろう、松岡先生の世界に私たちも注目していきたいと思います。
