啐啄賞の発足に寄せて
絵画は観る人の心、気持ちを揺さぶり、現実の世界を超えて自由に羽ばたき、未知の世界へといざなってくれます。
作品発表の場を提供するのみならず、作家の方々と親しく交流できるユニークなサロン風の画廊として存在感を
示しているのがギャラリー和田です。その雰囲気を楽しみ、画家が個性を発揮してどんどん芸術性の高い作品を
発表するのを楽しんでおられるファンが増えていました。その一人で、そっと応援していたのが、創業以来画廊
経営を支えてきた公認会計士の田中さみ子先生でした。昨年の急逝に伴いこの先生の意思 -年齢、性別、職業を
問わず、頑張る人を支え続けたいという生き様- を何らかのかたちで具現化したいと甥のH氏が賞を立ち上げる
ことを思いつきました。主旨に賛同し、ごく身近な親族の一人が考え、命名したのが今回の「啐啄賞」です。
この賞が画家の方々の励みになり、一歩前進する後押しになって頂ければ幸いです。
2016年春 啐啄賞発起人
啐啄(そったく)とは…
第1回 受賞者 繭山桃子
第2回 受賞者 金丸悠児 |